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YURURAN はDVのない社会を目指して活動する民間団体です。DV被害者が一人あれば、加害者が少なくとも一人あります。被害者支援のひとつの方法として、加害者が更生するためのDV加害者プログラムを実施します。また、若者たちに起きている「デートDV」を防止するためのプログラムも実施しています。 YURURAN は、ゆるやかに 学ぶ(learn/らーん)の意味の造語です。 代表: 矢口 史子 アウェア認定 DV加害者プログラム&デートDV防止プログラム ファシリテーター 2001年に「配偶者からの暴力の防止及び被害者保護に関する法律」(DV防止法)ができてから、DV(ドメスティック・バイオレンス)ということばが社会で認知されるようになりました。法律が制定される前から、DV被害者への支援は民間で実施されていましたが、制定後はより前進してきました。しかし、DV加害者対策は法律に入っていません。加害者対策はDVをなくすために不可欠なものです。被害者支援をしていて、そのことを強く感じました。 YURURANでは、アウェアのプログラムを実施しています。 DVは人権侵害です。他人に対して行ったら、傷害容疑で逮捕されるような暴力行為であるのに、相手が妻やガールフレンドだから、家庭内のことだから、相手にも責任があるから、個人的なことだからなどという理由で、加害者を処罰しないのは、被害を受けている相手の人権を軽んじることです。『暴力をふるうのは、暴力をふるう側にその責任があります』言葉の暴力、精神的な暴力、身体的な暴力、経済的な暴力、性的な暴力などすべての暴力を軽く見ないということを、社会が明らかにしなければなりません。暴力をふるう者が、その根底にある自分の考えや価値観に気づき、「自分を変える責任がある」ということを明確にし、加害者プログラムを社会が用意する必要があります。 DVは大人だけの問題ではありません。若者の間にも起きています。デートの相手にするDVなので「デートDV」といいます。若者にはDVの加害者にも被害者にもなってほしくないので、そのために学生に対してデートDV防止教育を実施しています。最近は、携帯電話やメールの普及等があり、それらを使い相手を拘束したり、脅迫のメッセージを送りつけたり、以前よりエスカレートしている傾向にあります。大人社会には未来を担う若者を正しく導く責任があります。 ![]() |
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